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                      また、学校側からは何のためのどんな連携を求めるのかと問われれば【授業改善、生徒指導対策、学校のスリム化、施設設備の管理運営、文化の伝承活動、発展学習(体験活動も含む)、安全管理対策、共通実践活動等】が挙げられ、家庭・地域社会側からは【施設設備の開放、生涯学習講師としての依頼、各種事業の企画立案・実践への指導助言及び参加、家庭や地域社会での学習方法、共通実践活動等】が挙げられる。そこで、必要となるのが「知る→分かる→生かす」という一連の方策である。地域にはどんな「もの、人、こと、しくみ」があるのかを知り、理解し、どのような場でどのように生かすことができるのかを把握し、一方では、学校にどんな「もの、人、こと、しくみ」があるのかを知り…というようにお互いの情報を共有化する手立てを講じるところから出発するものと理解した。特に、学校は何をしてくれるのかに注目が集まることを強く意識し、学校の都合優先の連携から一歩踏み出すためにも双方向のコミュニケーションを大事にし、大人の力の結束を図り子どもに立ち向かうような成熟した関係の構築を目指す必要性を自覚した。 | 
                    
                     
                      | (3) | 
                       自校の連携の仕組みを求める糸口は | 
                    
                     
                      |   | 
                       自校の実状に適合した連携の姿を求めるのが重要であり、学校を含めた地域社会の大人が力を一つにして地域社会の子どもの育ちを促す姿が自然に見られることを願い、次のような視点を再確認しながら自校の歩みを進めることにした。 | 
                    
                     
                      | 【実態把握の視点】 | 
                    
                     
                      |   | 
                      ○ | 
                      学習の場 
                        自然、公園・広場、公共施設、各種産業職場、福祉施設 等 | 
                    
                     
                      |   | 
                      ○ | 
                      学習を導く人 
                        行政各課担当者、現役各種職業人、元各種職業人、 各種団体・サークル構成者、生涯学習者 等 | 
                    
                     
                      |   | 
                      ○ | 
                      学習の素材 
                        自然、産業、文化財 等  | 
                    
                     
                      |   | 
                      ○ | 
                      子供に関わる各種団体や人材 
                        子供育成団体、子供会連合会、スポーツ少年団、 主任児童委員、児童民生委員 等 | 
                    
                     
                      | 2 | 
                       白岩小校長の実践 | 
                    
                     
                      |   | 
                       観光地としても名高い角館町にある白岩小学校の校長が当面する学校週5日制への学校としての対応と学力の向上をも念頭に「子供たちが安全で楽しく遊びや学び(体験)ができるエリアの設置」に挑戦した実践である。 | 
                    
                     
                      | (1) | 
                       地域実状の把握 | 
                    
                     
                      |   | 
                       城下町としての歴史が古く、「白岩焼き」等の文化遺産も多く、秋田藩直属の瀬戸物工場として繁栄を極めた歴史も有する地区である。現在は人口約2.000人という比較的小規模ではあるが、3つの行政区域に分けられ区長によって円滑な行政運営がなされている。また、教育への関心も高く、学校支援も極めて良好な地域である。 |