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                     校長はこれまでも「開かれた学校」を目指し,保護者と地域との「信頼関係の醸成と密接な連携」,そして,「児童のゆとりある学び」,「教育の質の向上」,「多忙化の解消」等を重視した学校経営を実施してきたところである。 しかし,今日の急激な速度での教育改革,社会情勢の変化と保護者の意識変化という中では,現在の3学期制の枠内での学校改革だけではついて行けない現状でもある。そこで,従前の方策にとらわれない全く新たな観点からの学校経営を模索しなければならない現状となった。 
 法令の改正によって,各市町村教委の判断で「小学校の2学期制」が実施可能となり,最近,2学期制を導入する市町村が出始めた。従前の3学期制を見直し,2学期制を導入するまでの校長の役割と在り方,さらに導入の際の留意点,そして,この制度がもたらす教育効果と課題に触れながら,2学期制が教育改革,学校改革の趣旨をどのように具現化できるのかについて究明したい。  
 
                  
                  1 研究のねらい 
   教育改革の理念を具現するための2学期制の意義や利点と,導入にあたっての校長の在り方と指導性を明らかにする。 
                  2 研究の方法と目的
                  
                    
                      | (1) | 
                      アンケート調査による宮城県内小学校の2学期制の導入状況,校長のビジョン,課題などを把握する。 | 
                     
                    
                      | (2) | 
                      先進実践校の事例収集を基に,2学期制の意義や利点と導入にあたっての校長の在り方と指導性を明らかにする。 | 
                     
                   
                  3 宮城県内の2学期制導入状況  
  (H15.3.現在) 
  (1)宮城県内で2学期制を導入している学校は134校  |