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平成18年度 全国連合小学校長会活動方針

 
 
 

 全国連合小学校長会は、結成以来、我が国の小学校教育充実・発展のため、真摯に研究と実践を重ねるとともに教育条件の整備に努め、多大な成果をあげてきている。
 高度情報化・国際化時代の今日、日本の社会は、規制緩和や地方分権の考え方が進み、政治・経済だけでなくあらゆる分野において急激な改革が進行中である。教育においても、教育基本法をはじめ義務教育の在り方にかかわる見直しが活発に行われており、中央教育審議会から「新しい時代の義務教育を創造する」(答申)が出された。
 こうした中にあって、今、学校は、自主性・自律性を確立し、創意工夫して確かな学力の向上を図り、豊かな心と健やかな体を培う教育の推進が強く求められている。さらに、青少年の健全育成、学校の安全管理、人権、福祉、教育諸条件の整備充実等、対応すべき重要課題が山積している。
 われわれは、このような現状を深く認識し、未来社会に夢と希望を持ちたくましく生きる児童の育成を志向して、組織の総力をあげて課題解決に努め、積極的に政策提言し、もって国民の信頼に応える必要がある。そのために、校長は自らの使命を自覚し、権限と責任のもとにリーダーシップを発揮して、教職員の力量を高め、活力ある学校づくりに努めていかなければならない。

 本年度は、下記の活動を重点として推進する。

新しい時代を拓き、国際社会を主体的に生きる心豊かな日本人の育成を目指す小学校教育の推進
  「子供の夢と希望をはぐくみ、自立と共生の基礎を培う学校づくりへの挑戦」を掲げて小学校教育の推進に努める。
学校経営の充実  
  校長自ら研鑽に励み、学校経営上の責任を明確にし、経営方針確立のもと、家庭・地域社会との連携を密にして、児童の安全を確保しながら、生きる力の育成と創意ある教育活動、特色ある学校づくりを目指す創造的で開かれた学校経営の充実に努める。
創意ある教育課程の編成・実施・評価 
  自ら学び、自ら考える教育を推進し、基礎的・基本的内容の確実な定着と、個性を生かす教育を展開する中で、主体的にたくましく生きる力の育成を目指す教育課程の編成・実施・評価に努める。
心の教育と健全育成の推進
  道徳教育を重視し、心の教育を一層推進して豊かな心をはぐくむとともに、児童理解を深め、いじめ・不登校などの課題解決を図り、一人一人の自己実現を目指す健全育成の推進に努める。
教職員の資質・能力の向上
  校内外の研修体制を充実させながら教職員一人一人に専門職としての自信と誇りをはぐくみ、学級経営の充実、教科指導、生徒指導などの実践的指導力を高め、資質・能力の向上に努める。
教職員の処遇改善
  義務教育費国庫負担制度の堅持及び義務教育諸学校の教育職員の人材確保に関する特別措置法の堅持を強く求めるとともに、これらの精神を十分尊重し、管理職を含むすべての教職員の職責に相応する適正な処遇が得られるよう、要望活動の強化に努める。

 これらの活動を推進するために、全国連合小学校長会として、組織の活性化と長期的ビジョンを見すえつつ、各地区・各都道府県小学校長会との連携を一層密にして組織活動の充実に努めるとともに、関係諸機関・他団体とも連携し、小学校教育に対する正しい世論の喚起に努める。
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