TOP全国大会第58回神奈川大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇第6分科会◇
第6分科会 健康・安全教育

 研究課題  健やかに生きる心と体をはぐくむ学校づくりへの挑戦


 
趣   旨
研究の視点

 激しい社会の変化は、子供の生活環境や生活様式を大きく変え、子供に恩恵をもたらす一方、心と体の健康・安全に望ましくない影響をも与えている。
 夜型の生活による睡眠時間の減少、朝食を食べないで登校する子供の増加、偏食や食物アレルギーの広がり、喫煙や薬物等の害、心や身体の健康を害する情報の氾濫など、その現状と要因は多様であり複雑なものになっている。
 このような状況にあって、子供が生涯にわたり「夢と希望」をもって豊かに生活するために、自主的に自らの心や身体の健康について理解を深め、自らを管理する能力を身に付けることがますます重要になる。
 一方、不審者の学校侵入、登下校時の誘拐等の件など、学校や地域社会における子供の安全が脅かされる現在、その要因をいち早く発見し、速やかに除去する安全確保の体制を確立する必要がある。そのため校長は、子供の安全をどのように守っていくかを学校の実態に即して整理しながら対策を練り、家庭や地域社会との連携を図った危機管理体制を積極的に整備していく必要がある。
  校長のリーダーシップのもと、子供に自らの健康を適切に管理し改善する資質・能力や危険予知・事故防止など健康と安全に関する意識を培うための、また、子供が安心して毎日を過ごすことのできる安全な学校づくりのための具体的方策について明らかにする。

 
 心身共に健やかな成長を図る教育の推進
 学校には、心身の健康を脅かす状況を的確にとらえ、克服するための方法を子供たちに伝え、子供一人一人に、将来にわたって心身を健やかに成長させていくための基礎を培っていくことが求められる。食の指導や、運動や遊びと体力づくりにおいては、子供自身が健康管理意識の向上を図ることができるよう指導することが大切である。とりわけ、食や運動が成長期に及ぼす影響の重大さを子供一人一人が自覚し、心身の健康はすべての活動の基盤であることを強く認識することや、その上で行動するように指導していきたい。
  生涯を通じて心身の健康を保持増進し、心身共に健やかな成長を図る教育を推進するために、校長に求められる指導性について究明する。

 子供の安全を守る教育と危機管理の推進
 子供の安全を脅かす事件・事故への対応や対策は常に迅速かつ適切であることが求められる。
 授業や行事、施設等、また、学校の内外を問わず安全確保のための配慮と、安心して生活できる環境づくりの推進は喫緊の課題である。また、そのためには家庭・地域とも連携を図りながら、子供に危機回避能力を育て、社会に潜在化した危険性に対応できる力を育てることが重要である。
  安全な教育環境を整備したり、子供自らが心身の安全を守る能力を育成したりするなど学校教育全体を通した危機管理を進めるために、校長に求められる指導性について究明する。
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