TOP全国大会第58回神奈川大会 VII分科会・分散会の趣旨
 

◇特別分科会 分散会@A◇


特別分科会 教育課題T

 研究課題      学校評価を生かした活力ある学校づくりへの挑戦


 
趣   旨
研究の視点

 国際化、情報化、科学技術の高度化など、大きく変化する時代に対応するため、子供たちに豊かな人間性や社会性、主体的に生きる力等を身に付けさせ、一人一人の個性を生かす教育を充実していくことが今の教育に強く求められている。
 そのためには、学校・家庭・地域社会が互いの役割を十分に認識し、情報や意見を交換しながら、三者が連携して子供の「夢と希望」をはぐくむとともに「自立と共生」の基礎を培う学校づくりを推進していくことがますます重要になってくる。
 学校が自己評価したり、外部評価を導入したりすることにより説明責任を果たすことで、教育活動の成果や課題についての三者の共通理解が深まり、共に子供を育てていこうとする意識や態度が共有化される。すなわち、三者が連携していくためには、教育活動や学校運営の状況について、学校が自ら点検及び評価を行い、その結果を公表することや、保護者等に対して積極的に情報を提供することが重要となってくる。このように、学校組織の活性化やわかる授業の推進、特色ある学校づくり、開かれた学校づくりなどを推進していく上で、学校経営の中に学校評価をどう生かすかが重要となる。また、外部評価を取り入れるシステムとしての学校評議員制や学校運営そのものに外部の人たちが参画する学校運営協議会など、学校評価にかかわる課題も多い。
 校長のリーダーシップのもと、学校評価を生かした、活力ある学校づくりのための具体的方策について明らかにする。

 
 学校や地域社会の特色を生かした学校評価の推進
 学校評価は、家庭や地域の意見を反映させるなど外部の人の運営への参画を促すことで、活力ある学校づくりを推進するものになる。そのためには自己評価や外部評価の内容を家庭や地域に知らせ、教育成果や課題を共有していくことが不可欠となる。また、その評価に当たっては、評価項目や評価方法それ自体が学校の特色にもなることから、各学校が地域社会や学校の実態に応じて適切に設定することが一層求められている。
 このように、学校や地域社会の特色を生かした学校評価を作成するために、校長に求められる指導性について究明する。

 学校評価を生かした学校改革の推進
 学校評価のねらいは、学校教育目標を実現することにある。教職員による自己評価や外部評価を通し、学校組織を活性化させることにより、教育内容の充実した、活力ある学校づくりにつなげていきたい。
 そのためには、教職員全員が学校のあるべき姿についてその方向性を共有し、学校改革と授業改善に結びつけていこうとする強い目的意識をもつことが大切になる。その上で学校評価サイクルを設定するなど、評価を具体的な実践につなげていくことが大切である。
 このように、評価を学校経営の改善につなげていくために、校長に求められる指導性について究明する。
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