国際化、情報化、科学技術の高度化など、大きく変化する時代に対応するため、子供たちに豊かな人間性や社会性、主体的に生きる力等を身に付けさせ、一人一人の個性を生かす教育を充実していくことが今の教育に強く求められている。
そのためには、学校・家庭・地域社会が互いの役割を十分に認識し、情報や意見を交換しながら、三者が連携して子供の「夢と希望」をはぐくむとともに「自立と共生」の基礎を培う学校づくりを推進していくことがますます重要になってくる。
学校が自己評価したり、外部評価を導入したりすることにより説明責任を果たすことで、教育活動の成果や課題についての三者の共通理解が深まり、共に子供を育てていこうとする意識や態度が共有化される。すなわち、三者が連携していくためには、教育活動や学校運営の状況について、学校が自ら点検及び評価を行い、その結果を公表することや、保護者等に対して積極的に情報を提供することが重要となってくる。このように、学校組織の活性化やわかる授業の推進、特色ある学校づくり、開かれた学校づくりなどを推進していく上で、学校経営の中に学校評価をどう生かすかが重要となる。また、外部評価を取り入れるシステムとしての学校評議員制や学校運営そのものに外部の人たちが参画する学校運営協議会など、学校評価にかかわる課題も多い。
校長のリーダーシップのもと、学校評価を生かした、活力ある学校づくりのための具体的方策について明らかにする。
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