今日、国をはじめ地方においても様々な教育改革が進められている。私たちは、それら諸改革を学校変革の好機であると前向きに受け止め、全世界の人々とよりよく共生することのできる自立した子供の育成につながるよう、積極的に取り組んでいかなければならないと考える。
そのためには、子供一人一人が「夢や希望」をもつことができる学校教育はどうあったらよいかという問いを、目の前にいる子供の具体的な姿をとらえることから、言い換えれば、子供一人一人の状況や個性を見取るとともに、子供の思いや願いを受け止めることから発していかなければならない。
また、子供は「自立と共生」に必要な力や態度を、成長という連続した営みの中で獲得していく。小学校は、「自立と共生」の基礎を培う一つのステージであり、そのステージは、そのときの自己実現を図る場であるとともに、他のステージと連続したものでなければならない。したがって、私たちは、子供の成長過程にかかわる、学校を含めたすべての教育機関を視野に入れて、その役割を明確にしていかなければならない。
校長のリーダーシップのもと、一人一人の子供を見つめ、子供に寄り添う教育、とりわけ特別支援教育を推進するための、また、子供の成長の連続性という広い視点に立って小学校の役割を問い直し、教育活動の連続を意識した異校種間連携を推進するための具体的方策について明らかにする。
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