TOP全連小の主張諸調査の分析校長の「教育経営」方略
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3 各教科の分析・考察
 
4,同一問題(全32項目)の通過率の比較
前回を有意に上回るもの………………17項目
前回と有意に差のないもの……………10項目
前回を有意に下回るもの………………5項目
      {平均の通過率}  (前回)73.0%  (今回)74.3%
 ここでは,前回を有意に下回るもの5つの内の一つを対象として分析・考察する。
B6 (1) 物質とエネルギ− {観点}自然事象についての知識・理解
{設定通過率}70%{前回通過率}71.1%(公立){今回通過率}62.2%(公立)
 
 通過率が前回より8.9%低下している。この設問では,酸素や二酸化炭素の性質についての知識を再生し,実験結果を判断することができるかを見ている。誤答をみると酸素の中に石灰水を入れてふると白く濁ると回答した者が33.7%である。これは,二酸化炭素の中に石灰水を入れてふると白く濁ることのイメ−ジが強すぎるために生じた:ケアレスミスによる結果とみることもできよう。また,理科学習の上でも長い文章や実験の様子や結果の図などの資料を正確に読みとる資料活用の能力が必要であり,今後の理科学習においては,観察・実験の重視と併せて重視すべきことを指摘しているものと考えられる。
 
(3) 児童・生徒「質問紙」調査の結果
 小学生を対象とした項目,全25項目中「理科の勉強が好きだ」をはじめ,18項目で,学年が上がるとともに理科について肯定的な選択肢の選択率が,減少していっている。
 一方,学年進行とともに,選択率の向上する項目は2つであるが,いづれもいわゆる理科の「受験」での効果を期待するものと考えられる。また,「増・減」が見られない項目は5項目ある。それは,「理科学習」と「職業」とのかかわりや学習活動の主体性を問う項目であるが,そのいづれもが10〜20%程度低い選択率である。
 なお,意識調査で,ある単元が「よくわかった」「好きだ」「普段の生活や社会に出て役立つと思っている」と答えた児童は,全体の得点も高い。目的意識や興味をもって学習をする態度を培う指導が大切であることが分かる。
 
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