学力調査の項目は,94項目で,設定通過率と通過率との関係は,以下の通りである。 |
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設定通過率より通過率が上回ると考えられる調査項目……………68項目 |
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設定通過率と同程度と考えられる調査項目…………………………21項目 |
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設定通過率より通過率が下回ると考えられる調査項目……………5項目 |
このように,結果からは,第6学年の理科の学力は概ね良好と考えることができるが,この分析では,通過率が設定通過率より20%以上上回ったもの4項目の内から1項目と下がったものの内から各区分ごとの1項目について,その内容を検討してみることとした。 |
2,通過率が設定通過率より上回ると考えられる調査項目 |
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A10 (2) 地球と宇宙 {観点}観察実験の技能・表現 |
誤答と回答類型にあてはまらない内容を回答しているもの18.1%,無回答0.7%を除く全員が正答している。この設問の出題のねらいは,崖の様子を観察して土地の構成物の特徴と成因を関係付けて推論し,土地の構成物を調べる方法について考察できるかをみることである。崖の様子や土地を作っている物を調べ,見い出した問題をさらに詳しく調べる方法を選択できるかを調べる項目3つの内の一つであるが,他の項目でも,高い通過率である。観察・実験の少ない学習内容であるが,この結果からみれば,日頃の授業の中で,多面的な視点から観察・実験を行い,結論を導くという学習が着実に進められているものと考えられる。 |